4年森部一斗「全日に懸ける思い」
「また、何もできなかった…」
そう思ったのはもう、一年も前のこと。日体戦、正直悔しかった。負けたこともだが、それよりももっと、何もできない自分の不甲斐なさが本当に悔しかった。Aチームの人たちが苦しんでいるのに…。同期はみんな活躍する場を見つけているのに…。
思い返せばこれまでも、チームのためになれたことなんかなかった気がする。怪我や休部でラクロスを離れる時間も多い四年間だった。
コーチのたまかつさんも就任当時から、「Aチームにいないやつはチームに貢献出来ていない。それだけでマイナスだ。」とおっしゃっていた。当時Bチームにいた僕には重くのし掛かる言葉だった。
それ以来、チームのためにできることは何なのか、模索し続けてきた……。
できることなら試合に出て活躍すること。それが一番の貢献。
「あの悔しさを繰り返してはならない」
開幕の時も、finalの時も思い付く言葉はやっぱり「貢献」の二文字。それは自身が貢献するってとの、「お前は今のままで本当に貢献できてんのか」と自分に対する問いかけでもあったような気がする。
そんな思いで駆け抜けた最後の一年だった。あっという間。
正直東北戦、試合に出れるかなんかわからない。ただ、そのなかでも出来ることはある。僕にもできること、それはベンチから盛り上げる。小さなことしかできないけど、全力でやりきる。喉なんか潰れたっていい。
それがチームのためなら、勝つためなら。
4年森部一斗