Bコーチ 千葉勝仁 As a member of B
Bチームへ
今年1年間Bコーチを担当させてもらってありがとうございます。現役とまた近い距離で関わって刺激をもらいました。
そして先に謝っておきます。文章まとめるのが苦手なので長いです。少々辛辣に書きました。
でもそれが自分の今の皆に対する正直な気持ちです。
突然ですが某野球漫画の、自分が好きな言葉で
「他人にやらされてた練習を努力とは言わねぇだろ」
というのがある。有名ですかね。
「やらされている」のか「自分がやる」のか、中身は全然違う。
皆さん、努力してますか?
脱線して昔話をすると、
自分が4年のとき、遠征で法政、東海、神戸、名古屋、NLC、OPEC等々と試合をして
手ごたえも多少あった。例年通りで行くと四地区予選(現三地区)に出場し、打倒岡山大学に燃えていた。※自分が1年の時から3年連続岡山大学が四地区で優勝していた。
そんな折、北海道地区が支部化して
今まで四地区予選だったのが、関東1位との準決勝になった。
相手は慶應。
今ほどSNSやyoutube等での発信も多くなく、全く以って未知の相手だった。
100人中100人がボロ負けと答える内容だった。
ボロ負け過ぎて、負けた瞬間涙はさほど出なかった。
同期のATリーダーが試合後に言った一言が今でも忘れられない。
「俺ら、このフィールドに立つ資格なかった。」
それは、4年になってから1年間に対して言ったものではない。
4年間を通しての自分達を省みて発した言葉だろうと思った。
何もかもが足りていなかった。
俺らが積み上げてきた程度のものでは、関東1位相手では悔しがる権利すら与えられなかった。
俺らが4年間積み上げてきた“つもりだった“ものは、
関東からしたら「当たり前」のもので、スタートラインでしかなかった。
もしかしたら、スタートラインですらなかったかもしれない。
彼らは、俺らの数倍の努力を積み重ねてきた奴らを打ち負かして、目の前に並んでいたのだ。
文字だけで言えば、「全国ベスト4」。その文字を背負うには、あまりに恥ずかしかった。
話しを戻すと、例年北大のBチームを取り巻く環境は決していい環境とは言えない。
北大Bチームはリーグ戦が始まると同時に北海道の中で”浮いた集団”になる。
Bリーグがあるわけでもなく、他大もリーグ戦中ゆえに練習試合がほぼ組めず、ただただ練習に行く日々。モチベーションを保つのは容易ではないことは経験したから十分わかってる。
ただ、皆の最終ゴールはどこなのかこの機会に改めて見つめ直してみてほしい。
今Bにいる下級生はこのBでどう過ごしたかで、良くも悪くも絶対に今後の自分に影響が出る。絶対にだ。
君たち全員が「当事者」であることを忘れないでほしい。
同じBコーチのかんじ、たけだ、しらいちゃん、そして今は1年チームと合同になって
1年コーチの面々も加わり、皆に沢山のアイディアや考えを提供してくれている。
自分が下級生の頃と比べて、よりバックアップの体勢は整っていて、与えられる情報も圧倒的に多い。皆自分がBだった頃とは比べものにならないくらい情報とスキルを持っている。
ただ最近とても思うのが、与えられることに慣れすぎている。
皆を見ていて「自分がどうしたいのか、Bチームで(を)どうしたいのか」が全然見えてこない。
ただかんじから与えられたメニューをこなし、かんじに注意された箇所だけ直し、言われなければ直そうともしない、かんじが求めるスキルをゴールとしてそれ以上を目指すこともない。
君達の理想とするプレーヤーはかんじに褒められるプレーヤーになることなのだろうか。
かんじを驚嘆させてやるという奴はいないのだろうか。
フィールドで点を取るのも、相手をボールダウンするのもコーチじゃない。君たちだ。
今年、かんじに何か言われる前に現役がアクションを起こしたことはあっただろうか。
未だに春先に注意されていることを10月になってもコーチ陣に何度も注意されている。
いつも和太郎の声が響いている。自分がもし、現役のとき和太郎と同じ境遇なら練習に来なくなる。同じチームの仲間が現状を変えようとしているのに、何故響かない?
皆の改核はいつだ?
自分はラクロスが上手なわけでもないし、ラクロスIQに関しては圧倒的に低いほうだ。たまにかんじが言っていることを1回で理解できていないこともある。
皆より早く生まれて、ラクロスに少し早く出会っただけの人間だ。
現役の時の自分の行動を省みると、皆にこんな偉そうなことを言う資格も正直全くない。
そんな人間だからこそ、今この瞬間に変わらなければ自分と同じ轍を踏むことを分かっているから皆に伝えたいと思った。
自分が現役のときに、4年間のラクロス人生を決定付けたターニングポイントは今ではわかる。
1年の冬だ。
同期で唯一Aに上げてもらったのに喰らいつこうとしなかった。むしろ俺よりうまい同期がいるのに何故俺がAなのか意味がわからず、練習に行くのが嫌だった。当時はそこでとった行動がどんな結果に繋がるなんてわからなかった。ただ結果として、23年生での部活生活のベクトルの方向を無意識に決めてしまい、1年の冬の選択がその後の自分の4年間のプレーヤーとしての成長幅をほぼ確定付けしてしまった。
今年度最後の、Bとして対等に戦える裏遠征。
裏遠征に「行かされる」のか「行く」のか。
4年生は下級生に対して自分が積み上げてきたものの何かをフィールド内外問わず残す場にしてほしい。
123年生は、ここをターニングポイントにしなければ、結果は見えている。
もはやがけっぷちだ。
1年は一年生大会で全勝できなかった時点でもうがけっぷちに立っている。
18の学園が4年になったときに確実に喰われる。彼らは上手い。
2年はがけっぷちに片手一本でぶら下がっている
3年はがけっぷちに指でひっかかっている状態だ。
この裏遠征は今年1年間の集大成には留まらない。
皆が引退するとき「あの時変わっていれば」と都合の良い甘い妄想をする余地を一切残すな。
化けろ。
2018北大男子ラクロス部 Bコーチ 千葉 勝仁