-これからラクロスの話をしよう- 4年阿部丈人
二年生になってからずっと自分の役割について悩んでいた。
プレーでも活躍できない、特に役職についていない僕がこの北海道男子ラクロス部にいる必要があるのかといつも考えていた。
試合に勝っても自分とは関係ないように思えてみんなが喜んでいるのを横目にむなしい気持ちになるだけ。
多くの人にたくさん迷惑をかけ、にもかかわらず変わる努力もしようとしない自分が本当に嫌いで自暴自棄になっていた時期もあった。
それでもラクロス部の後輩や15のみんな、先輩が大好きでこんな僕でも何かの役に立つのではないか、できることがあるのではないかとの思いで続けてきた。
そんな僕が四年生になり一年生の学生コーチに誘われてから意識ががらりと変わった。
自分の言葉が一年生の成長の糧となりできることが増えていくのを見て、やっと部活のために何かできた気がして本当にうれしかった。
もっと一年生が楽しくラクロスをできる環境をつくるためにあれこれ考えるのが本当に楽しかった。
貢献しているんだ、四年生にしてやっと本当の意味でラクロス部に一員になれたのだと感じた。
誘っていただいた一年生コーチ、自分の決意を受け止めてくれた同期のみんなには本当に感謝している。
期間は短いがこれから多くの大切なことを教えてくれたこの部活、接してくれたすべての人に恩返しができるように行動し声を出す。
僕はこのチームみんなで全学を勝ちたい。
勝とう みんなで
全学までやれることは限られていると思う。
試合に出ない人ができることは応援だけだと考えがちだが、一緒につらい練習を乗り越えた経験、何気ない会話で出てくる前向きな言葉、部活のみんなとの楽しい思い出すべてが試合で追い詰められたときに選手の大きな力になると思う。
これからの部員全員の立ち振る舞いが少なからず選手に影響を与える。
まず行動で示そう。
ダウンをだらだらやらない、すぐグラウンド整備をする、集合を早くする。
これらの意識がこれからの試合、さらにはこれからの北海道男子ラクロス部によい影響を与えてくれると僕は信じている。
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