-これからラクロスの話をしよう-4年DF伊藤嵩樹
今年のスローガンを『改核』と決めてから、僕は主将としてチームのどのような核を改めるべきであるのか考えてきた。
そして行きついた答えが
“道外で勝つ心をつくる”
全学で勝ち進むためには当たり前に必要な条件だ。
しかし、北大男子ラクロス部に僕が入部してから感じてきたことがあった。
北大・北海道は道外に怯えすぎている。
道外のチームを目の前で見る機会、道外のチームと戦う機会の少なさ
そして全学で勝てていない事実がいつのまにか北海道から自信とプライドを剥ぎ取ってしまったのだろう。
よくこんな言葉を聞く。
「北海道のレベルでは…」
「北大くらいでは…」
果たして、一人一人が抱いている道外への恐れは正確に計れているものなのだろうか。
僕はそうは思わない。
道外を過大に評価しすぎだ。
北海道を小さく見すぎだ。
これは北大内だけではない、男女を含めた道内のラクロッサー全員に告げたい。
ありがたいことに、僕は他の人よりも道外でプレーする機会、プレーを見る機会が多かった。
その中で、僕個人として負けたと感じたことなんてなければ、なんなら勝っていると思うことが多かったし、チームとしてもかけ離れていると感じたこともない。
だからこそ、今年のチーム目標で関西突破を掲げたのだ。
これはビックマウスでも何でもない。
新チーム開始時に本気で達成できると考えた。
そして今年1年を通して達成が不可能だと思ったこともない。
今年は道外の良いチームと試合を組むことが多かった。
そして、例年よりも多くの準備をしてガチンコで戦える機会を増やした。
部員のみんなはどう感じただろう。
全学で勝利のない北大にとって強豪校たちは全くもって歯の立たない相手であっただろうか?
そんなことは全くなかった。
チームとして狙いとしていること、日々の練習で意識してきたこと。
これは明らかに通用していたのではないだろうか。
たしかに多くの負けを経験した。
しかし、その中で反省をし、改善をしてきた。
そして様々なシチュエーションを想定して練習をしてきた。
チームとして明らかに強くなった。
どんな戦局になっても勝つために何が必要なのか、どういった行動が勝ちにつながるのかチームのみんなは理解しているはずだ。
準備は万端。
明日からは各地区を勝ち上がってきた猛者達との戦い。
それに対して、今年何度も練習してきた俺たちのラクロスを武器に、そして北海道を勝ち抜き、北海道で成長したんだというプライドを胸に挑もうじゃないか。
目を覚ませ、道外との差はもうないぞ。
勝つのは俺たちだ
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