4年DF山﨑和太郎 「開幕に向けて」
「かずたろうのおかげで17が勝てるかもしれないし、負けるかもしれない。」
1年生の最後に寛治さんに言われたこの言葉がいつも俺の心の中にはあった。
今まで生きてきた約20年間の中で、自分が少なからず周りに影響を与える人間だということは分かっていた。
自分が朝早くにグランドに行けば、ビフォアをやる人が増えるかもしれない
自分が練習中に声を出せば、部活の雰囲気が良くなるかもしれない
自分が育成に力を入れれば、将来の北大が強くなるかもしれない
自分が雑務を進んでやれば、組織が円滑に運営されるかもしれない
自分が食トレを頑張れば、みんなの体がでかくなるかもしれない
(これはただの太ってる言い訳笑笑)
自分が誰よりも真剣に部活に取り組めば北大が強くなるはずだ。
引退までにAチームで試合に出れないかもしれない。
それでもいい。
自分の努力が間接的にでも北大の勝利に結びつくならそれでいい。
そんな思いを抱えた四年間だった。
だからこそ、今シーズンが始まって自分が戦力として認められた時はとても嬉しかった。
組織づくりや新しい戦術の導入、下級生の育成など、やりたいことがたくさん浮かんできて希望に満ち溢れていた。
つま恋遠征の結果は振るわなかったが、今年こそ北海道地区の歴史を変えられると確信していた。
そんなさなか、突然の活動休止。
自分たちの日常が驚くべき早さで失われていった。
集団練習の禁止、練習場所の制限、トレセン閉館。
何ができるのか、何をしなければならないのか、何をすべきなのか全く分からなかった。
17でミーティングしても意見がまとまらず衝突することさえあった。
ろくな活動もできず部内がばらばらになっていくのを感じていた。
気持ちが折れそうになったことも一度や二度ではない。
それでも前に進むしかなかった。
歩みを止めてしまったら本当にチームが終わってしまうと思ったからだ。
だから、やれると思ったことは何でもやった。
意味があったか分からないがみんなで早起きしてオンラインで体幹やったり、マラソン大会やったり、自主練の動画送りあったり、テレビ電話で雑談したりもした。
あの時期にみんなと少しでも同じ時間を共有したことで一体感を保つことができたんだと思う。
活動休止期間中は後輩の存在が大きかった。
こんな状況でも上手くなろうと努力するひたむきさには何度も元気づけられた。
本当にありがとう。
今シーズン、自分がどうしてもやりたかったことがある。
それは、「チーム理念の設定」である。
北大に毎年生じる課題として、チーム内のモチベーション格差が挙げられる。
その理由としては、北大の掲げる目標を直接的に達成できるのは試合に出ている選手だけだからであると考えられる。
上級生と下級生
プレーヤーとスタッフ
AチームとBチーム
それぞれ目標は異なるかもしれないが、目標を達成したその先に求めるものが同じであればチームとして一つにまとまれるはずである。
それがチーム理念である。
自分の力不足で成し遂げられなかったことを次世代に任せるのは無責任かもしれないが、是非考えてみてほしい。
チーム理念のもとに部員全員が一つにまとまることができれば、北大はさらに一段階上のレベルにいけるはずである。
最後に、
今シーズンラクロス部に関わってくださったOB、OG、保護者の皆様、多大なるご支援に感謝いたします。
また、コーチの方々。
一年間コーチを引き受けてくださって有難うございました。特に、休止期間中に、現役が路頭に迷っているときに多くの助言をくださって本当に感謝しています。
残り1か月、絶対に勝って恩返しします。
現役に向けて、
20へ
いろんなことができるようになってきて今が一番楽しい時期だと思います。
学年が上がってもその気持ちを忘れずにひたむきに努力し続けてください。
北大の将来を託します。
19へ
1年間雑用やってくれてありがとう。19は才能ある人が集まってるから努力の方向を間違えずに切磋琢磨していってください。そうすればきっと強い代になるはずです。
18へ
3年間本当にありがとう。17の人数が少ないせいで18に負担かける場面が多かったけど、こんな頼りない先輩についてきてくれて感謝しています。17はあまり下級生と積極的に関わる代ではなかったけど、それでも立派に成長してくれて本当に頼もしいです。Bチームの追い上げとリーグ戦での活躍に期待しています。
最後に17へ
さとらんどにバーベキューしに行ったと思ったら、いつの間にかもうすぐ引退ってとこまできちゃったね。真っ暗になるまで自主練したり、練習後みんなでマック行ったり、学年キャンプ行ったり、、、4年間いろいろあったね。
俺は厳しいことを言ってみんなを不快にさせることがあったと思うけど、それでもこんな俺と仲良くしてくれてありがとう。
4年間辛いこともたくさんあったけど、17みんなと一緒だったから乗り越えられました。
みんなとの日々は一生の宝物です。
ほんとのほんとの最後にみんなに向けて、
俺は、
みんなと出会うことができて
みんなと多くの時間を共に過ごせて
そして、みんなとラクロスができて
本当に幸せでした。
ありがとう
ラスト1ヶ月
一人一人が北大の勝利の「源」になれる
源
副将
#80山﨑和太郎